スタジオジブリの作品が好きなのか、単なる興味が深まっているのか僕にもいまだに分からないがとにかく物色している。
ジブリのDVDをみていると作品紹介に「ジブリ学術ライブラリー」なるものがたまに紹介されていて興味をそそられた。
宮崎さんも休日には川の掃除に行くとのことで、川や水との関わりには関心を持っているのだろう。
1987年公開なので年代的には少し古くなってしまっているが、制作:宮崎駿 脚本/監督 高畑勲が手掛けている「柳川掘割物語」だ。
最近はジブリ映画を見る時間よりもジブリ関連のドキュメンタリーを見ることが多い。前述したが宮崎さんは川、水門等々にも興味を持っているという話もドキュメンタリーにも出てくるので、今見てみようと心が動いた。買ったのは一か月も前なので、少し寝かせておいて見てみようとなったのだ。
内容は実際に手に取ってもらった方がいいが、41歳の僕には懐かしい風景を見れる作品である。
福岡県にある柳川の掘割の歴史を題材として、どうして作られたのか、役割、近代化により失われる危機にあったこと、再生への道のりを約3時間にわたって丁寧に描いた作品である。
アニメーションのように心躍る展開、ワクワクするという内容は期待をしている方には申し訳ないがそういう目的の映像ではない。
この映像作品は昔から続く人と水との関わりを再認識できる作品である。掘割の役目は水の確保だけにあらず、水害からも地域を守るといった事も得られる。
近代的な合理的な開発が本当に良いものかを少し立ち止まって考えることの出来る作品です。映像の途中で川の仕組みなどのアニメーションもはさんであるので、わかりやすい内容になっています。
一回見ただけでは分からないですが、何回か見ることで深みを増して、色々なことへの興味関心が湧いてくるものです。
柳川へ足を運んで実際に見てみたくなる気持ちになります。