介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『父と過ごしたの夏の思い出』

今週のお題「となり街」

 

 小学校の夏休みには、父親にプールに連れて行ってもらうのが定番だった。普段は朝早く仕事に行き、夜遅く帰ってきていた。会社勤めではなかったみたいなので夏休みの平日にプールに連れて行ってくれていた。

 兄と父と一緒に自転車をこいでとなり街の市民プール場への小旅行だ。暑い中を走ってやっと到着する。

 水着に着替えて思う存分泳いで楽しんだ。実は帰り道にも楽しみが待っている。

帰りにコンビニで食べるアイスだ。チョコクランチのバニラアイスにかぶり付く。

なんて美味しいんだろうと思った。

 41歳になって思い出して、あのアイスは2度と食べられない事に気が付いた。

思い出の味はいくら出しても、何かと取り替えても手に入らない。

 父親が亡くなってから1年経っている。父とはそんなに長い時間を一緒に過ごした記憶はないけども、子供と過ごすというのは長く一緒にいる事だけじゃない。何かを一緒に体験することも大切なんだとわかった。欲張らなくってもいいと思ったら少し心が軽くなった。そして、あの頃の父親と友達として話をしてみたい思った。

 

ああ、亡くなってもまだ父親やってるじゃんと見直した。