介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『自分自身を知るためには、他人を知らないといけない』

自分の事がよくわからないと思う人はいると思うが、僕自身も自分自身が分からない。

転職活動で自己分析して、これまでの仕事の事や考えたことを振り返るとボンヤリとこんな感じかなとわかった気にはなるけど「んー、こんな感じかんじかな」「少し違うかも」で分からないで終わってしまう。

何だか誰かに合わせるようにして自分というのをはめ込もうとしているから少し苦しくなる。家族にこう思われたい、恋人にこう思われたい、上司にこう思われたい、先輩にこう思われたい等々沢山の人からの「こうおもわれたい」という願望みたいなのが心の底にあってそれが自分というモノなんだろうなって思う。

現実世界でも自分を自分としてみることはできないし、見るためには鏡でみたり、写真に撮ったりして客観的にしか自分を見ることはできないし。自分の眼球を取り出すぐらいしか方法はないが、それは現実的ではない。

自分というのは結局は他人からどう見られているかに合わせて、自分の価値観だったり立ち位置を何となく把握するだけなんだと思う。「この人はこういう考えだから、この人に近い」「あの人とは考え方が違うから遠いかな」という事を繰り返してやっと自分の価値観とか立ち位置が分かってくる。

「誰かのために何かしたい」と感じるのは他人がいるから出来ることだし、自分だけでは成立しない。孤独になる事は自分の価値観も分からず立ち位置というのが分からないだけでなく、自分の存在自体が無かったように感じることに近いかもしれない。

自分を知るには、他人を知る事が先なのかもしれないな。