介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『介護業界について語ってみる①』

 僕なりに介護業界への関わり方をそれなりに真面目に考えている。議論として破綻してたり、出来るだけ中立的な立場をとっているつもりだが、おかしなことになっているのもあるが、それは僕の実力不足という事である。僕の今の知識や状況から話しているので、語りながら色々な知識や経験を積んでいって寄り道をしながら進んでいくので、自分語りのような読み物として楽しんでもらえればと思う。

 

 介護の問題というのはどうしても踏み込んだ議論をしずらいような状況にある気がするし、寄り添う事こそが良いことだ、質を上げようという議論だったり。移乗移動の技術、認知症介護はこうあるべきだと偏っていたり色々な介護塾のようなものが出来ている。Youtubeなども介護は闇が多いとか、低賃金である、搾取、人材不足であるといったネガティブなモノや逆に楽しいものだ、こんなあるあるがあるよとポジティブなものまで様々な形で共感を得ようとすることが多い。

 

 どちらにしても今ある介護に起きている現象が表に現れてきて、表面化されてきているだけで何が本質なのかわからなくなってしまう。ネガティブなことに引きずられたり、ポジティブなことに引きずられたりと実際に介護にあたっている人にとっては、心があちらこちらと動いてしまって疲れてしまうのである。

 

 現実の問題としては、人材の不足というのが挙げられるが、では具体的にはどういった面での人材が不足しているのかという事にはあまり踏み込んではいないんじゃないかと疑問に思ったのである。それは、現場レベルでの人手が足りないという事ではなくもって上の方にある根本的な施設での配置基準になるような気がするし。配置基準をもとにして人員を決めているだけで、具体的にどういった業務があってどういう事が必要で何時間くらいかかるのかというのが示されないまま、効率化という言葉で現場任せになっている事は否めないと思う。

 

 介護の仕事には様々な年齢、年代、職種だったという人の流入も比較的多いという事も面白い面でもあり、様々な衝突が生まれやすいという特徴を持っているようにも考えている。

 

 僕は介護への仕事の関わりに関しては8年足らずなのでどちらかというと短くもないし、すごく長いわけでもない。大学浪人を経て大学院まで出ているので25歳になってから社会人になったので遅いといえる。就職したのはIT企業だったがお客様との電話の対応やプログラムの仕事も経験をした。介護への転職は2016年8月で33歳の時になる。今が41歳なので数えると8年になる。細かいとことは省くとこういう経歴になる。

 

 介護での就職するんだったら、特別養護老人ホームだろうという事で一つに絞っていた。訪問介護では調理だったりと当時は苦手意識を持っていたし出来る自信もなかったのでそれがベストだと思っていた。給料もそんなに悪いとは思わなかった。もちろんIT業界で働いて頃に比べると月収では10万以上は下がる事にはなっていたし、新卒のころの給与水準で25万に戻るのには、大体4,5年はかかったと思う。

 

 給与については基本給+地域手当+処遇改善手当で計算されていてどうにか25万くらいだったし、ボーナスについてもまともに出るようになったのは介護福祉士の資格を取ってからだったと思う。

 ただ、そこまで安月給で酷い状態だったかというとそうではないし、贅沢をしていたわけではないので生活が苦しいとは感じなかった。結局は給料が上がれば生活水準を上げたがるのが人間なのでそこを抑えれば何とかなるのである。

 

 結婚をしていても、共働きであれば問題ないし生活は出来る。ただ、子供が生まれて生活をしていくとなると金銭的に苦しくなる時期があるだろうが、家族での連携や連帯感でこなしていければ生活に困る事は無いはずである。

 これは僕の経験則であるが、結婚して子供が生まれて離婚したことから得られたことなのでそこまではずれていないと思う。僕の場合はシングルマザーで子供がすでに2人いたのでさらに大変ではあった。

 

 多分、新婚で新しく子供が1人できているくらいの家庭だったらそこまで苦労はしないんじゃないかと考えている。家庭それぞれの事情という偏りは必ずあるので、標準的にはそうだろうと仮定はしているので賛否があるのは承知をしている。

 

(続く)