介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『介護業界について語ってみる④ 看護師と介護士が分かり合えない理由(3/5)』

 現在の看護の成り立ちの基礎はナイチンゲールの考えである。

看護師と介護士にある壁のようなモノを明らかにするには、彼女について少し知っておく必要があると思った。

 

 フローレンス・ナイチンゲール1820年生まれイギリス人である。調べるとかなり裕福と思われる家庭で生まれ育ち、かなり良い教育を受けていたようである。宗教は家がキリスト教プロテスタントで、彼女もプロテスタントのだろう。(カトリックにも改宗しようとしたが、思いとどまっている)

以下、引用をもとに考えると。彼女の行動には神へ祈るのではなく、他人を救済することが神の召命であり、自分自身の救いだった。もしかすると貴族として農民たちの姿をみて自分の罪というのを意識して、これこそが「私の持つ罰であり、救われるための方法なのかもしれない」と考えたのかもしれない。宗教的に考えると、根底にあるのは自分自身の救済なので、一歩引いて考えると、自分の為に行動しているともいえる。その通過の課程が周りへの救済として表れている。

ナイチンゲールにとって重要だったのは、宗派ではなく、教会の権威や儀式、神への祈りでもなく、神の召命に応えるために行動することでした。彼女にとって神とは、善意に基づく「行為」の内に存在するものだったのです。「神の僕として、貧しい人びとの救済のために行動する」──これこそが、十七歳のときに神の声を聞いて以来、彼女が人生を捧げてきたものでした。

 

(続く)

 

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