介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『人事評価と組織評価』

介護施設で働いているわけで、色々な経歴のかたがいるように観察をしている。

介護一本で専門学校にいってそのままひとつの施設で育っていたり、全く別の職種から転職、介護福祉の短大をでて施設に就職、とりあえず介護の仕事をしているパート、向上心のあるパート、外国人留学生、上げればきりがないけども、多種多様、経歴もそれぞれの人がいますね。

 

私の勤めている所だけの特色なのかもしれないが、組織的な脆弱性って言うのかな、そんなのを何となく感じていて、組織の未成熟さがあるのではないかと考察はしている。

 

表向きの実績とか評価はあるけど、裏ではワーカーにきつく当たる、いじめに近いような事をしちゃったりする人物を主任にしょうとするということがある。

実績も大切ではあるが、周りからの評判、評価はなりを調べたりしたうえでの人選ならばいいが「いやいや、この人を選定するのか…」と明らかなヤバい判断をするような感じなのである。その話を聞いて地下の帝国にでも行かされるのではないかとビビっていたが、当人が断ったようで、地下帝国行きは免れた。

そうなったら、一目散に逃げ出すつもりでいた。

夜逃げや本舗である。

 

経営をやった人間ではないので、詳しい事情はわからないし、経営をやったらやったで同じような判断を下してしまうのかもしれない。

 

要は判断力があるのか、責任をとる事を覚悟していないと人は動かせないだとはおもう。そうでないと、下で働く人間としては安心して働けず、能力も創造性も発揮できないのではないかと感じている。

失態があれば当人だけの責任になり、退場なのである。悪の組織のように失敗したら消されるということだ、そりゃ、下っぱの戦闘員だって逃げ出したくなる、命はおしいからね。

 

下の人間が何をいっても、影響力なんてないか、たかがしれている。そんなもんかと一息で吹き飛ばされるのが落ちなので、言っても無駄と、学習性無力感におちいって感覚が麻痺していく。

「ああ、嫌な思いをして、抵抗するよりは受け入れるか」と諦めてしまう。結果として、裏での愚痴や批判が横行して組織の雰囲気がますます悪くなっていく。

 

人が少ないし、疲弊して大変なことになると意見をしたときには、(昭和的と言うと批判的な感想でいっぱいになるとは思うが)「俺たちは何とかしてきた」という精神があって、こっちとしては『無駄なことはやめよう』と冷めてしまったのである。

 

後々に改善される事にはなるかもしれないし、とりあえず言いたいことは言えたのでよしとした。

言ったからには、とりあえず「何とかしてきた」にしたがってやれることはするしかないと諦めてやることにはした、気力が尽き果てるまでは。

何とかするなかで、それなりに何かは得られた気もする。

 

組織としては悪くない、でも何か根本的に抜けているという感覚だけはある。

安すぎる月給でもないし、休めない訳でもない、ただ、何かのパーツが足りず、空回りしてしまっているだけなのかもしれない。

今後の組織への期待を込めて。